ダブルスクイズ造型法

発想が鋳物を変えた
「ダブルスクイズ造型法」

ダブルスクイズ造型法は、1986年にKANAMORI SYSTEMが開発した技術です。

「中堅・中小企業新機械開発賞」他、多数の技術賞を受賞しました。 

ダブルスクイズ造型法

1

ダブルスクイズ造型法

ダブルスクイズ造型法は、鋳型背面からのスクイーズ(上スクイズ)に、みきり面である模型側からのスクイーズ(下スクイーズ)を付加して、ダブルスクイズとしたものです。
これにより、鋳型の高精度化と鋳型強度の均一化が実現した他、鋳造工場の様々な問題の解決につながりました。
 ダブルスクイズ造型法は、その後、「シンクロナイズド抜型機構」、「下スクイズ距離可変技術」、「みきり可変機構」などの先端技術を搭載し、「新ダブルスクイズ造型法」へとさらに進化しています。当社が製造する造型機は、いずれも新ダブルスクイズ造型法またはダブルスクイズ造型法を採用し、すでに90台以上の納入実績があります。
 

2

シンクロナイズド抜型機構

ダブルスクイズ造型法では、造型時に模型面側からスクイズを行い、模型を直接転写します。このことは造型後に抜型する時に、模型面側を下降させることも可能とします。この模型面の下降を抜型の第1工程とすることにより、微細な転写を行い、角欠けを防止することができます。こうした転写(造型)を忠実に実現する機構が当社の開発したシンクロナイズド抜型機構で、KDM、KDH、RDM、DSKの各造型機に採用されています。 

3

下スクイズ距離可変技術

当社は、下スクイズ距離可変技術により、十分な下スクイズ距離の確保を可能にしました。これにより、複雑形状の造型性を向上し、多数個込めへの対応が可能になりました。当社の造型機においては下スクイズ距離を枠高さの20%まで確保しています。(当社特許) 

4

新ダブルスクイズ造型法

新ダブルスクイズ造型法は、ダブルスクイズの前に先行スクイズを行い、個別制御されたセグメントフットで選択的にシマ部の強度を上げることを可能にしました。
部分的に上がりにくい型があるお客様に好評いただいています。 

詳細を知る >

5

みきり可変機構

オフセット鋳型には、枠の有効面積の減少と模型の改造費という問題が生じます。そこで、みきり面の位置を枠内面に変更可能としたのが、みきり可変機構です。
みきり可変とするためには、いくつかの条件が必要ですが、ダブルスクイズ造型法は、みきり可変となるために必要な条件をすべて満足することができます。

詳細を知る >